|
1983年11月〜1984年3月までにBrest University Hospital Centreで流行,ピークは2月中旬で,この時期には1日あたり平均3例が診断された。一般患者120名が調査された。
症状は一般的で,特に強い眼瞼炎症と結膜炎が約7日続いた。感染は通常両側で,一方は他方の発症の5〜8日後に発症した。後の方が常に軽症だった。結膜下出血のみられた者があった。ほとんどすべてに角膜症状があった。とくに表皮下浸潤は視力の低下をもたらした。このような例ではコルチコステロイドを使った。浸潤は平均して6週続き薬剤投与後もなお進行した例もある。
非常に伝染性が強く,多くの家族内感染が記録された。無菌的状況を保つ努力がなされたが,外科手術患者が術後に多く典型的角結膜炎をおこした。眼科の2医師が両眼に角膜炎を生じた。
ウイルス学的検査で67結膜材料が検査され,19株(28.3%)にアデノ8型が分離同定された。
(WHO,WER,59,24,1984)
|