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アデノ7型の週間報告数が最近増加してきている(図1)。最近最後に起こった大流行は1973〜1974年で,2年間に1132例が報告された。その後の小流行では1977〜1978年に518例,1980〜1981年に496例が報告されている(図2)。1983年は260例が報告され,1984年は23週までの暫定数は160例である。
このウイルスの流行季節ははっきりとした夏型で,5〜6月にピークに達する。今年の流行もすでにピークに達している。
1983年の260例の年齢分布(表1)から,この感染は5歳以下の小児に最も多く診断され,45歳以上ではまれであることがわかる。
呼吸器感染,結膜炎,発熱が最も多く報告される臨床症状で(表2),過去に報告された(CDR73/46)年齢別臨床症状では,成人では結膜炎,小児では呼吸器感染がより多いことを示した。この病原体はまた,胃腸炎に関係してよく報告される。
(CDR,84/23,1984)
図1.
図2.
表1.
表2.
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