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Vol.5 (1984/11[057])

<外国情報>
エンテロウイルスサーベイランス−米国,1984


 1984年5月中に,州立ウイルス研究所で同定されたエンテロウイルス分離報告によってエコー9型(38株)が,ポリオ以外のエンテロウイルスとしては今年これまでで,最も多い型となっていることがわかった。次に多かったのは,エコー7(20株),エコー30(15株),コクサッキーA9(13株)であった。1983年に最も多く分離されたコクサッキーB5は今年これまででは7株と少ない。1984年に同定された151株の非ポリオエンテロウイルスのうち111(73.5%)は南アトランティック,南西中央部,太平洋岸地域からの報告である。

 MMWR編者註:1970年から1982年までのCDCによるエンテロウイルスサーベイランスのデータをふりかえってみると,米国では,南部と太平洋岸地域が他の地域に先がけて非常に早くエンテロウイルスの分離を報告している。また,これらの地域で3〜5月に4回以上分離されたエンテロウイルスの型が,その年の残りの時期に報告された型の多い方から10位以内に入っている。ゆえに3〜5月に報告されたエコー7と9,コクサッキーA9,B4,B5が今年多く分離されるだろう(表)。エコー30は1〜2月にのみ多く分離された。

(CDC,MMWR,33,27,1984)



TABLE2. Nonpolio enteroviruses−selected regions and United States,March−May 1984





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